2016年12月24日(土)

 世の中はクリスマスイブで浮かれきっている中、成田空港を22時20分発のカタール航空で出発です。メンバーは14人+添乗員さんの総勢15人です。成田では添乗員さんと挨拶して各自チェックインするので、この時点で誰が仲間なのか全貌がはっきりしないままスタート。正式なあいさつはドーハ空港で行うという添乗員さんの話を受けて、普通の個人旅行のように飛行機に乗り込みます。
 成田−ドーハ間の飛行時間は約11時間。かなり長いです。乗り込んですぐに安全や緊急時の説明がありますが、これがFCバルセロナの選手を使ったビデオ映像で、ユーモアがあって楽しめます。カタール航空はFCバルセロナの第1スポンサーでしたね。ユニフォームの胸に大きく書いてありますね。機内では途中2回の機内食を食べた以外は、ほぼ寝ていきました。
 機内でもうひとつ新しい発見が。カタールはイスラム圏であるからでしょう。テレビ画面をいろいろ見てると、たぶんメッカの方向を示すマークがありました。

12月25日(日)

ドーハ空港のマスコット? 巨大なクマ?

 午前4時前にドーハ空港に到着。ここで全員が集まり、添乗員さんから挨拶と日程説明がありました。改めてメンバーを見渡すと、男性9人、女性5人。誰がどれくらいの力量なのかは全くわかりません。
 とりあえず3時間近いゆとりがあるので、ここでプライオリティパスを駆使してラウンジで休憩と食事。

 午前8時すぎにドーハ出発。途中ザンジバルを経由して、キリマンジャロ空港に到着したのが午後2時。空港からキリマンジャロが見え、否が応でもテンションが上がります。ここで入国審査と手荷物検査があり、無事に通過。と思ったら、なんと添乗員さんの荷物が引っかかってしまいました。添乗員さんの荷物は、登山の装備や食料も入っている大切な荷物。でも、係員は「違反だから通さない。取り戻す申請は首都に行って書類を書け。」という無理難題を言われたそう。結局、袖の下で切り抜けたという話ですが、いくら出したのかは知りません。そもそも向こうのスタッフもこれを期待していたようです。日本では考えられない状況にも、添乗員さんはうまく切り抜けました。よく頑張った!

キリマンジャロ空港到着!
バスに乗ってモシの町へ移動します。

 1時間ほど足止めを食ったものの、ここからは迎えのバスに乗り、タンザニアの景色を眺めながら「モシ」という町に移動。ここにホテルがあります。
 ホテルは塀と鉄条網で囲まれ、銃を持った警備員が常駐しています。特に暴動や内乱があるわけでもないのですが、物々しい雰囲気に少しビビります。

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ホテルは門に警備員配置。周囲の塀には鉄条網

 部屋に入ると、シャワーを浴びて明日の持ち物をパッキングし、余った時間はプールサイドで水を飲みながらゆったりします。中庭にはいろいろな国の人が寛いでいます。近くにいた女の子に声をかけると香港から来た人でした。ちょっと可愛くてフレンドリーな彼女も明日からキリマンジャロに登るというので、「それじゃあ現地で会えるかもね。」と話して別れましたが、結局出会うことはありませんでした。

ホテル敷地内はとりあえず安全です。
プールは水質がちょっと怖いので入らない。遠くにキリマンジャロが見える。

 予定よりも2時間くらい遅れて夕食が始まりました。ここで初めて自己紹介。どこから来たのか、登山歴はどれくらいかなどを中心に一人ずつ語ります。自信たっぷりの人もいれば不安に苛まれている人もいます。でも、これが本当の実力に比例しているかはわかりません。
 私は、「山はほぼ初心者ですが、何年か後に経験を積んでいくのと加齢による体力の衰えを秤にかけて、未経験でも若いうちに来た方がいいのではないかと判断して来ました。」と話しました。添乗員さんからは「その考えは正解です。」と肯定的に受け止めていただきました。でも、本心は「こいつ、大丈夫かなあ?」と不安になられたかもしれません。

 いよいよ明日から登山本番。あまり飲み過ぎないで早めに眠ろうということで、激しい宴会になることもなく、タンザニアの第1夜が更けていきました。

ビールにも水にも「キリマンジャロ」の文字。
タンザニアの夜は更けてゆく。
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